脊髄小脳変性症のリハビリ・マッサージ
2017/03/08
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症例あまり聞きなれない名前だと思いますが、日本では「特定疾患」として認定されています。
パーキンソン病、多系統委縮症などと同じような脳の変性疾患です。
ただ変性部位が小脳~脊髄にかけて起こり、細胞の委縮などが認められるため
運動機能症状が主に出現します。
脊髄小脳変性症は
「遺伝性」とそうでない「孤発性」に大きく分類されます。
遺伝性のものではCSA1、2、3、4、・・・と現在では36もの型が存在するようです。
他に遺伝性のものでフリードライヒ失調症などが挙げられます。
また「孤発性」のものでは多系統委縮症や症候性のもの、単純性のものと分けられます。
脊髄小脳変性症には多くの発症型が存在しており、症状も多岐にわたりますが
結局は障害、変性の起こっている部位によって変わります。
CSA6や単純皮質小脳変性では小脳の委縮のみに限局され小脳性の運動障害が起こります。
小脳とは全身の運動伝達と協調をまとめるような機関であり、バランス機能をつかさどります。
○歩行障害(歩行時にふらつきがおこります)
○四肢運動障害(両手足が思いどうりに動きにくく、細かい動きなどがしにくくなり制御できなくなります。)
○眼球振戦(小脳のバランス調整機能がうまく働かないので眼球がふるえたり、ぶれたりします。)
○姿勢反射障害(これも小脳のバランス調整がうまくいかず、よろけた時に踏みとどまったり、倒れないようにバランスを取るのが難しくなります。)
また、錐体路、錐体外路と言った神経の通り道でもある「延髄」の障害が起こると
○筋固縮(筋肉が硬くなる)や
○病的反射の出現などが現れます。
同様に自律神経に委縮や障害が起こると自律神経症状として
○起立性低血圧や発汗障害、排尿排便障害が出現することもあります。
脊髄小脳変性症のリハビリが必要になるのは小脳失調症による運動機能障害が当てはまります。
小脳失調脳自体による運動機能の障害とそれに伴う運動パターンの異常や
歩行困難による筋委縮、バランス機能障害からの不安定感によって筋緊張の更新が多く見られます。
リハビリは小脳失調によるものに行うのもいいでしょうが、それ以前に崩れた運動パターンをリハビリによって正しい運動パターンに治すことで体の土台、運動機能の土台をしっかりとさせます。
それによってその後のリハビリによる運動機能や筋力の回復などが効果的に行われ、無理な姿勢でのリハビリを行わなくて済むので2次的な腰痛や五十肩などの障害を避けられます。
なにより一度正しい運動パターンを獲得していれば5年後の私生活やリハビリも順調に効果的に行いやすくなります。
ただ足を鍛える。ただ漫然と歩く。
のではなく、リハビリによって正しい体の使い方を実践しながら歩く、鍛える。とした方が明らかに私生活の変化につながります。
今までの過剰に負担のかかる姿勢が自然と無駄のない姿勢に代わることで
一つひとつの動作がスムーズに行いやすくなります。
崩れた運動パターンによって疾患による症状以上に悪い症状が出ていることがほとんどなのでまずは正しいリハビリで運動機能の土台である正しい運動パターンの獲得を目指しましょう。
マッサージによって、全身の血流を促します。それに加え、これ以上の筋力低下を防ぐ為、自 動、他動運動療法を取り入れて施術致します。痛みの訴えがある方には、無理のない範囲から、コミュニケーションを取りながら、進めて参ります。関節を動か すと、関節がポンプの役割をし、血液の循環がうながされます。筋肉がほぐれれば、疼痛も和らぎます。このような症状にお悩みな方は、お早めにご相談下さい。
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